子供がバレエから学ぶこと

バレエのレッスンは年齢やキャリアごとに別れてクラスごとに行われ、小さな子供のクラスでのレッスンも上級者のレッスンも、みんなストレッチからはじめられます。柔らかいはずの子供たちの体も、3歳くらいになると意外にかたくなっています。ゆっくりと全身をほぐしながら、普段あまり使わない筋肉もしっかりと鍛えていきます。体操と違うところはストレッチもみんな心地好い音楽にのせて行われるところです。こうして、バレエを習うことで子供はしなやかで強い体を作っていきます。

  またバレエはいろいろな演目がありますが基本的に舞台芸術としての美を追求していくものですから、どこの教室でも子供には小さい頃から、美くしさを意識させているように思われます。

    笑顔で挨拶することや、脱いだものを散らかさずきちんとかたづけるなど、身の回りのことも含め、スタジオをみんなで綺麗に保つことなども大切にされています。レッスンでも常によい姿勢であることや、丁寧で美しい動作を学びます。ですから長くバレエを習っている子供は普段から姿勢がよく、綺麗な歩き方や美しい座り方なども身に付けているものです。

   発表会では1つの物語をたくさんの生徒さんで演じることがあるので、そういうときには普段はあまり接する機会の少ない歳上のお姉さんやお兄さんとの合同練習に小さな子供たちも参加します。そこで子供たちは大きいお姉さんたちにやさしく手をひかれて一緒に踊る喜びを感じたり、上級クラスの生徒さんの上手な踊りをみて憧れるようになります。バレエのそうした集団での練習では、小学生高学年くらいになってくると、主役と脇役の差を辛く感じることもあるでしょうし、他人の踊りを見ている時間が長いなど、忍耐強さも必要となってきます。

  バレエは主役だけでも脇役だけでも舞台は成り立ちません。物語を大勢で演じるくるみわり人形や、眠りの森の美女などの作品の中の1つの役を小さな頃から演じることで、子供達は自然に、さまざまなことを感じ、学んでいくのです。

   このようにバレエを習うことで、子供たちは無理なく楽しみながら、美しい音楽の中で柔軟で強い体を作り、美に対する感覚を研き、忍耐力も少しずつ身に付けていくことでしょう。そして、同時に他人を思いやる気持ちや、優しく柔らかな心も育っていくと思います

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です